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原油価格最安値に近づくお盆のガソリン価格 去年の3割安 [原油]

お盆休みのガソリン価格は、去年の3割安

リーマンショック後の最安値に近づく原油価格

国際原油相場は、昨年前半までは1バレル=100ドル前後の価格水準が通常の価格

とされていたが、中国を筆頭とした新興国経済の減速とシェールオイル

などのいわゆるタイトオイルの増産ペース加速が重なる中、

急激な需給緩和圧力を背景に今年1月には50ドルの節目も割り込む




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価格低下によって、需要を刺激すると同時に供給を抑制することで、

改めて国際原油需給バランスの均衡状態を実現する必要性が高まった結果である。



昨年後半の原油相場急落で米国内の石油リグ稼動数は

ピーク時の4割水準まで落ち込んでおり、

シェールオイルが原油価格の低迷に耐えられなくなったとの見方も、


これによってマーケットでは原油需給リバランスの進展によって、

原油相場は底打ちしたとの見方も広がっていた。

だが実際には石油輸出国機構(OPEC)が改めて増産圧力を強める中、


国際原油需給バランスは逆に緩和方向に傾いている。

例えばIEAの試算によると、

今年4~6月期には日量303万バレルの供給「過剰」が発生しているが、

これは前年同期の供給過剰124万バレルを遥かに上回っている。


すなわち、昨年の原油相場急落を以ってしても、

国際原油需給の引き締まりは実現しなかったのである。



イラン政府は制裁解除後の1ヶ月で日量100万バレルの増産が可能との

自信を示している。

更に、米国ではシェールオイルのリグ稼動数が増加傾向に転じ始めており、

早くもシェールオイルが原油安に対応し始めたとの危機感も広がっている。


IEAは2016年も国際原油需給の緩和状態には変化が生じない

リスクを指摘しており、

それが原油価格がどこまで下落するのか、

いつまで下落するのか分からないとの不安心理を広げている。


8月13日のNYMEX原油先物相場は3月17日の安値42.63ドルを下抜き、

年初来安値を更新した。

これは2009年3月4日以来の安値である。


なお原油価格は下値切り下げ傾向を維持していることが再確認されたが、

その先にあるのはリーマンショック後の最安値である33.55ドルになる。


小菅努

大起産業(株)調査研究室長/商品アナリスト




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